首都高速道路立入、逆走検知・警告システム設計事業
首都高速道路立入、逆走検知・警告システム設計事業
近年、高速道路へ歩行者や逆走車が誤って進入する事例が多発し、事故も発生しています。そこで首都高速道路において、実際に立入・逆走が多発している出入口を対象に、立入・逆走検知、警告システムの導入を目的とした詳細設計を実施しました。
侵入した歩行者・自転車や逆走車(バック含む)を自動検知し、同時に交通管制室へ通知、出入口の警告表示板とスピーカーで立入者に警告、さらに本線上の警告表示板で一般走行車にも注意喚起を行うシステムです。
本設計では、共同実験時に得られた検知条件等に関する知見をフィードバックし、センサーの設置位置や警告設備の設置位置の検討を実施しています。
具体的には、①センサーには検知エリアが設定され、エリア内の検知対象を確実に検知できるように、平面線形や縦断線形を留意し、センサーの設置位置を決定。
②設置位置付近に門柱等の既設構造物がある場合は可能な限りそれを利用して設置し、既設構造物が無い場合は単独柱を設けて設置するなど、予算・工事の効率化に留意。
③入口については、利用許可のされていない原付バイク(原動機付自転車)のナンバープレート読取のため、車両後方からの検知が必要となりました。この点において、入路付近には必ず情報板や案内標識用の既設門柱があるため、既設流用し設置。
④警告表示板、スピーカーは同一箇所に設置し、検知対象物の進入速度の違いを考慮し、検知時に警告表示が視認可能な位置となるように設置。