整備新幹線(北海道・東北・北陸・九州)
整備新幹線(北海道・東北・北陸・九州)
先行する東海道、山陽、東北(東京~盛岡)、上越の各新幹線の後に続く新幹線計画として、整備計画が決定した北海道(新青森~札幌)、東北(盛岡~新青森)、北陸(高崎~新大阪)、九州(博多~鹿児島中央の鹿児島ルートおよび西九州ルート)の路線を「整備新幹線」と呼びます。電気技術開発は、現在も一部で進むこれら整備新幹線各路線の建設計画に、電気設備の調査、設計等で参画しています。
北海道新幹線
北海道新幹線(新青森~札幌)は、2016年3月に新青森~新函館北斗間(約149km)が先行開業しました。
津軽海峡を青函トンネルで渡る同路線は、トンネル部を含め在来線と新幹線が共用して走行する区間を持つことから、それに対応した電気設備が設けられる必要がありました。
調査、設計に従事した電気技術開発は、こうした従来にない新たなチャレンジを伴う区間においても実力を発揮しています。また、この後に続く、新函館北斗~札幌間(約211km)は、函館開業から概ね20年後の完成を目指し、現在も工事が進められています。
東北新幹線
盛岡以北の東北新幹線(盛岡~新青森間)は、整備新幹線として建設が進められ、2002年12月に先行して盛岡~八戸間(97km)が開業。その後も延伸工事が継続され、2010年12月に八戸~新青森間(82km)が開業したことで、ようやく全線開通となりました。その後、2016年3月には、新青森~札幌間で建設されている北海道新幹線が一部開通となり東京から新函館北斗までつながっています。
こうした一連の工事計画において電気技術開発は、調査、設計、施工監理に従事しました。
北陸新幹線
北陸新幹線(高崎~新大阪間)は、長野オリンピックを直前に控えた1997年10月の高崎~長野間(117km)の開業後、2015年3月に長野~金沢間(228km)が開業しました。北陸新幹線は今までの新幹線では無かった電源の周波数が異なる区間を結ぶことから、スムーズな走行ができるように特殊な設備が設けられています。
ここにも、電気設備の技術において定評のある電気技術開発は調査、設計、施工監理で協力しました。
金沢~敦賀間(約125km)は、金沢開業から概ね10年強後の完成を目指し、現在工事が進められています。当社はこの区間では調査、設計に従事しています。
九州新幹線
九州新幹線鹿児島ルート(博多~鹿児島中央間)は、2004年3月の新八代~鹿児島中央(127km)の一次開業後、2011年3月に博多~新八代間(130km)が開業し、全線開通となりました。これで、東京から新大阪、博多を経由し、鹿児島まで新幹線の線路がつながりました。
この両区間において、電気技術開発は、電気設備の調査、設計、施工監理に従事しています。また、2022年9月に開業した九州新幹線西九州ルート(武雄温泉~長崎間)においても、当社は調査、設計に従事しました。
WORKS
関連実績
仙台市地下鉄 東西線
このプロジェクトは、仙台市交通局を施主とし、仙台市の南西に位置する八木山動物公園駅から仙台市南東の荒井駅をつなぐ、地下鉄東西線の各種電気設備の設計及び施工監理を担ったものです。2004年4月から2016年7月までの間に、複数件の件名として受注。この路線の開通により、既に開業している南北線と一体となって十文字の交通軸を作り、仙台市の交通網の骨格となりました。
沖縄都市モノレール
沖縄県では唯一の公共鉄道路線として、2003年に開業した跨座式モノレール方式の「ゆいレール」が運行されています。電気技術開発では、初期の開発段階からジョイントベンチャーの一員としてこの鉄道システムの開発に参画してきました。さらにその後、2019年に開業した首里駅から浦添市への約4.1km4駅の延長事業に、設計・施工監理の立場で携わりました。