仙台市地下鉄 東西線
仙台市地下鉄 東西線
このプロジェクトは、仙台市交通局を施主とし、仙台市の南西に位置する八木山動物公園駅から仙台市南東の荒井駅をつなぐ、地下鉄東西線の各種電気設備の設計及び施工監理を担ったものです。2004年4月から2016年7月までの間に、複数件の件名として受注。この路線の開通により、既に開業している南北線と一体となって十文字の交通軸を作り、仙台市の交通網の骨格となりました。
当プロジェクトのスタートとして、まずは変電、電車線、電灯電力、信号、通信の各設備の標準設計業務を担いました。その後、駅、駅間および車両基地の各設備に対する、土木委託設計を担当。信号・通信設備の基本計画も行っています。
さらに、電車線設備の実施設計、駅電気室の実施設計、電力管理システムの実施設計、そして電車線設備、電力設備の施工監理を行い、最後に電車線設備の管理用設備台帳づくりに関わりました。
この新路線の第一の特徴は、リニアモーターが非常に薄いために通常の電車よりも台車を薄く設計でき、車両断面を小型化できることからトンネルの断面積を小さく済ませられる、鉄輪式リニアモーター方式を採用していることです。この方式を導入するにあたり、鉄道電気設備において最先端を歩む私たちの技術が各所で発揮されています。実際に、南北線に比較してトンネル断面積をと極めて小さくすることができ、工事費用や工事期間の削減に寄与しました。
引き続き、南北線設備更新における電気設備設計を実施しています。
WORKS
関連実績
整備新幹線(北海道・東北・北陸・九州)
先行する東海道、山陽、東北(東京~盛岡)、上越の各新幹線の後に続く新幹線計画として、整備計画が決定した北海道(新青森~札幌)、東北(盛岡~新青森)、北陸(高崎~新大阪)、九州(博多~鹿児島中央の鹿児島ルートおよび西九州ルート)の路線を「整備新幹線」と呼びます。電気技術開発は、現在も一部で進むこれら整備新幹線各路線の建設計画に、電気設備の調査、設計等で参画しています。
沖縄都市モノレール
沖縄県では唯一の公共鉄道路線として、2003年に開業した跨座式モノレール方式の「ゆいレール」が運行されています。電気技術開発では、初期の開発段階からジョイントベンチャーの一員としてこの鉄道システムの開発に参画してきました。さらにその後、2019年に開業した首里駅から浦添市への約4.1km4駅の延長事業に、設計・施工監理の立場で携わりました。